カンヌでの河瀬直美
第60回カンヌ映画祭が16日夜、仏南部カンヌで開幕した。国際映画祭の中でも最大規模で27日までに正式出品作品22本が最高賞のパルムドールを競う。日本からは河瀬直美監督の「殯の森(もがりのもり)」が出品されています。
河瀬直美の映画
日本では「殯の森」公開記念として、東京・渋谷シネマアンジェリカにてドキュメンタリー映画「垂乳女」、奈良三部作「萌の朱雀」「火垂」「沙羅双樹」の上映会が開かれます。
新作「殯の森」の公開を初夏に控える、河瀬直美の劇場公開3作品を一挙に上映。
カンヌ国際映画祭で新人監督賞を受賞した「萌の朱雀」。
東大寺・二月堂のお水取りで始まり、お水取りで終わる「火垂」。
ならまちを舞台にした「沙羅双樹」。
奈良出身・在住の河瀬直美が一貫して奈良を舞台にして創作した映画を、大きなスクリーンで見られる貴重な機会です。
カンヌでは映画祭と同時に見本市も開催されており、世界中から約1万本が市内の映画館などで上映され、配給会社が買い付けに駆け回っています。カンヌ映画祭期間中にカンヌを訪れる取材記者などの関係者数は約5000人に上るといわれる一大イベントです。
カンヌ映画祭での河瀬直美
河瀬直美監督作品、「殯の森(もがりのもり)」は尾野真千子が主演しています。
河瀬直美は1997年に「萌えの朱雀」でカンヌの新人監督に与えられるカメラドールを最年少で受賞しており、カンヌ映画祭には3度目の出品となります。(「沙羅双樹」で03年コンペ部門に選出)カンヌの審査員は9人で審査委員長は英国のスティーブン・フリアーズとなっています。
カンヌ映画祭では北野武が60回特別記念企画として、世界の一流監督35人が劇場をテーマにしたオムニバス「To Each His Own Cinema」に日本から唯一参加しています。松本人志のデビュー作「大日本人」は監督週間部門で、佐藤江梨子主演の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」は批評家週間部門で上映予定。
「殯の森(もがりのもり)」
「殯の森(もがりのもり)」は老人介護がテーマで、30年前に妻を亡くした認知症の初老男性が暮らすグループホームに介護福祉士(尾野)がやってきて、2人で妻の墓参りに行くストーリー。昨夏に監督の地元・奈良で撮影を敢行。河瀬直美は「自分にしか撮れない内容と作り方で、映画を完成させました」と話している。尾野は河瀬直美の長編デビュー作「萌の朱雀」でもヒロインを務めており、「河瀬直美と出会って10年目。このような素晴らしい作品に出演できたことをとてもうれしく思います。ありがとうございます」と感激。音楽を担当した茂野雅道さんも「萌の朱雀」以来のコンビ。
河瀬直美監督は「第一報を聞いた瞬間に涙があふれました。今回の映画は企画から製作までをすべて自分が担当したものですから喜びもひとしおです」と話した。殯とは敬う人の死を惜しみ、しのぶ時間のことで、主演は女優・尾野真千子(画像)