タミフルの副作用とインフルエンザ
インフルエンザの薬「タミフル」と副作用の異常行動に注目が集まっています。
タミフルと副作用
05年11月、タミフルの副作用が疑われる事例として、タミフルを服用していた2人の患者が異常行動の結果事故死(転落死など)したことがニュースになりました。しかし一方で、インフルエンザ自体の症状で意識障害がでるなどとして、タミフルが異常行動の原因ではないとの一部専門家の見解があるようです。
また、同月アメリカ食品医薬品局はインフルエンザ治療薬「タミフル」を服用した日本の小児患者12人が死亡したと公表しました。4人が突然死、4人が心肺停止でそれぞれ死亡、意識障害、肺炎、窒息、急性膵炎(すいえん)により4人が死亡したということです。
異常行動の原因はタミフル?
異常行動については、タミフル未投与群と投与群とで有意な差は出ていないとされています。しかし、この報告を取りまとめた研究班の班長である国立大学教授の講座に、中外製薬が大学事務局を通じて寄付をしていたことが明らかになり、報告書の正当性に批判が起こっています。
異常行動はインフルエンザ脳症による可能性も指摘されています。しかしタミフルの副作用で、異常行動を生じるという分析もされているようです。厚生労働省は、タミフルの服用と副作用による異常行動に対して当初は否定的でしたが、従来の調査が不十分であったことを認めて再検証に着手しています。
インフルエンザとタミフル
タミフル服用約2時間後に異常行動(叫んで家を飛び出そうとする)をした9歳女児症例がありました。1時間後に再診した病院では、粘膜・血液からインフルエンザウイルスは検出されなかったそうです。果たしてオセルタミビルの副作用による異常行動だったのでしょうか?
タミフルとは
タミフルとはオセルタミビル (Oseltamivir) というインフルエンザ治療薬の商品名です。
リン酸オセルタミビルは「タミフル (Tamiflu)」としてスイスのロシュ社(日本ではロシュグループ傘下の中外製薬)により販売されています。A型にしか効果が無いアマンタジン(商品名「シンメトレル」など)とは違い、A・B両型のインフルエンザに作用する(B型には効きにくい傾向がある)そうです。しかしタミフルはC型インフルエンザには効果がないとされています。
致死率が高い新型インフルエンザ(変異型トリインフルエンザ)にも効果があるそうです。
現在タミフルは、中華料理で香辛料に使われるトウシキミの果実である八角の成分シキミ酸を原料に、10回の化学反応を経て生産されているそうです。
異常行動は本当にオセルタミビルの副作用ではないのか?中外製薬の見解も気になります。